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夜速報:SSまとめ

SS(ショートストーリー)記事をジャンル別に見やすくまとめています。
SSまとめ 夜速報

朝倉「…なーんだ、やっぱり中に誰も居ないじゃない……………」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:12:42.65 ID:xEL4m8RK0
朝倉「なーにが」

”今日は登校日”

”私は朝の占いコーナーを見てから登校する”

”私に構わず先に出掛けるといい”、、、、よ

朝倉「やっぱり…、嘘だったんじゃない…」

朝倉「長門さんったらご丁寧に制服にまで着替えちゃって」

朝倉「…まったく憎ら可愛らしいったらありゃしない」

朝倉「ま、クラスで一人きりって状況というのも中々普段は味わえないし」

朝倉「せっかくだから……」

朝倉「教室の中心で愛でも叫ぼうかしら?」

朝倉「フフフ」スタスタッ

朝倉「せーーの…」

朝倉「キョン君大好きぃーーーーーーーーーー!!!!」

ガラガラガラガラッ

朝倉「だ、誰!?」ビクッ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:43:50.83 ID:giIEioIS0
シーン

朝倉「……び、びっくりした。誰もいないじゃない」

朝倉「再構成されても能力が禁止されてるんじゃ、怖くてたまったもんじゃないわ」


<ロッカーの中>
岡部(ななななな何で朝倉が入ってくるんだよぉおおおおおおおおおお!? 今日は休みの筈だろう!!?)

岡部(隙を突いてロッカーの中に隠れはしたものの……)

岡部(ど、どうしよう、ついクンカクンカしていた涼宮のブルマを持ってきてしまった)

岡部(下手に動くと不味い、朝倉が出ていくのを待とう)


朝倉「全く、せめて制限付きで能力を使えるようにしてくれればいいのに。そんな風にケチだから胸もおおき」

ガラッ

朝倉・岡部(!?)ビクッ

長門「遅くなった」

朝倉「大きな栗の木の下で♪あなたと私♪ あはは、歌っていいわよねぇ、有機生命体の作り出した最高の文化よね」

長門「……そう」

岡部(増えたぁあああああああ!)

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:53:56.04 ID:giIEioIS0
朝倉「と、ところで長門さん。さっき教室の中で物音がしたの。一応だけど、中に私たち以外で誰かいないか調べてもらえない?」

長門「……」ジーッ

岡部(おいおい、こっち見てるぞ!? 大丈夫なのか、ここ! そうだよなぁ、誰かいるにしてもここしかあり得ないもんなぁ!! こっちくんなよ!? 詳しい調査、ダメ、絶対!)

長門「……問題ない」

朝倉「そ、そう? なら、私の思い違いだったのね」

長門「そう」

朝倉「そういえば、長門さん! 学校、今日は休みでしょう!? どうして嘘ついたのよ」

長門「私の用事があった。あなたを巻き込んだのは故意。反省も後悔も一切していない」

朝倉「はぁ、そこまで堂々と言われるとどうでもよくなってくるわね」

長門「そう」

テクテク パシッ

長門「これで用事は済んだ。とっとと帰ってご飯を食べるべき」

朝倉「……用事って、私にはキョン君の体操服を勝手に持ち帰ろうとしているようにしか見えないんだけど」

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:02:26.61 ID:8LhvIe6D0
長門「洗って返す。問題はない」

朝倉「あの、私って一応、このクラスの学級委員なんだけど」

長門「大丈夫。御上がもみ消してくれるはず」ジーッ

岡部(ばれてるぅ!?)ビクゥ

朝倉「まったく。情報操作もほどほどにしなさいよね?」

長門「そちらこそ人の悪口はいい加減にするべき。ばれないとでも思っていた?」

朝倉「」

長門「この前できたカレー専門店の奢りで手を打つ」

朝倉「……あーあ、折角お金を貯めてたのに(キョン君へのプレゼント代金がぁあああああああああ)」

長門「……ふ」ニヤニヤ

テクテク テクテク

岡部(出て行った、か……)

岡部(ばれた、ばれちまったよ。こうなりゃやけだ、とことん楽しんでやる―――!)

岡部「ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ!ハルヒぃぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!あぁあああ(ry」

朝倉「……なにか聞こえた気がするけど、気のせいよね?」
END

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:15:38.71 ID:8LhvIe6D0
長門「デフォルトでsageだったのに気付かずかなかった。一度sageのチェックを外せばいいと思っていた」

長門「パソコンの変更に合わせてJaneを入れなおしたせい、すっかり設定関連を忘れていた。なんかsageたままは気分が悪いからもう少し続ける」

朝倉「? 長門さん、いったいどうしたの?」

長門「あなたには分からない。所詮はバックアップ」プッ

朝倉「」

長門「もっと速く移動するべき。店に行列が出来たらどうするの?」

朝倉「……うぅ、なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのよぅ」

長門「自業自得。人の身体的欠陥を馬鹿にするのが悪い」

朝倉「……もう、いいわよ。確かに私にも落ち度はあったんだし」

長門「分かればいい」

朝倉「ん? あ、あれってキョン君じゃない!?」

シュタッ

長門「奇遇」

キョン「ん? お、長門か。奇遇だな」

朝倉「速ッ!?」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:24:06.72 ID:8LhvIe6D0
古泉「おや、あちらにいらっしゃるのは朝倉さん、ですよね?」

キョン「おぉ、本当だ。お前ら、何か用事でもあったのか?」

長門「朝倉涼子が学級委員の仕事。私はその手伝いに」フフン

朝倉「(うわー、堂々と嘘ついてる……)は、はは……」

キョン「そうだったのか。朝倉も大変だなぁ」

朝倉「! ふ、ふふ、クラスの皆のためだもの、別にどうってことないわ!」

長門「……うかつ」ボソッ

長門「それより、あなた達はどうしたの?」

キョン「うん? 俺たちは普通にそこらに遊びにいこうかと思ってな」

古泉「はは、機関の方の事情を加味してくれる人とじゃなきゃ中々遊びにもいけないんですよ」

キョン「なんだ、しょうがなく俺に付き合ってたのか?」

古泉「これは失敬、あなたのことは一番の親友だと思ってますよ」

キョン「はは、俺こそ意地悪な質問だったな」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:32:11.13 ID:8LhvIe6D0
長門「……あなたたちは以前から2人で遊んだりしているの?」

キョン「あぁ、なんだかんだ言って、高校に来てから一番遊んでるのは古泉とじゃないかな?」

古泉「僕もそうでしょうね。団の中でも男っていうと僕ら2人ですし、自然と仲間意識が目覚めるというか」

キョン「孤島から帰ってきたあたりから、団の活動以外でも遊ぶようになったんだよな」

長門「……そう。うかつ」チッ

キョン・古泉「?」

朝倉「……あはは、長門さんは放っといてあげて。それより、あなた達、お昼は食べたの?」

キョン「いや、これからなんだよ」

古泉「2人で遊ぶときは、大抵今まで入ったことのない店に冷やかしに入ったりしてるんです」

朝倉「じゃあ、ついこの前できたカレー店に行ってみない? 私たち、これからそこに行こうと思ってたんだけど」

長門「行くべき。是非に」

キョン「お、おう。そこまで言うなら……」(なんか長門が怖いな)ヒソヒソ

古泉「はい、構いませんよ」(妙な迫力がありますね……)ヒソヒソ

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:41:25.27 ID:8LhvIe6D0
キョン「ところで、学級委員の仕事ってどんなことをやってたんだ?」

古泉「えぇ、午前中に終わるような仕事ですよね? 休日じゃないとできないことなんですか?」

朝倉「えぇーっと、それは……」(長門さん、なんとかしてよ)ヒソヒソ

長門(褒められたあなたが内容を考えればいい)ヒソヒソ

朝倉「あの、えぇと、そう! ウサギの餌やりよ!!」

キョン「うちの学校にウサギはいないだろう」

古泉「ま、まぁ良いじゃないですか。それより、もうすぐカレー店ですよ」(これは空気を読むべきでしょうかね)

キョン「おぉ、もうそんなに歩いてきてたのか。っておい、長門、速いぞ!?」

長門「速く! 速くしないと良い席が取れない!」アセアセ

キョン「おぉ、なんか、尻尾をぶんぶん振ってる犬を連想させるな」

古泉「確かに、保護欲を誘いますよね」

朝倉「ほんと、可愛いわよね」(キョン君の体操着を隠し持ってるけど)

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:50:35.20 ID:8LhvIe6D0
キョン「良い席って、ここのことか?」

長門「カレーは、眺めの良い席で食べるべき。諸事は情報操作でどうとでもなるけど、これだけははずせない」

朝倉「長門さん、外で食べるときはこういう所で頑固なのよねぇ」

古泉「はは、いいじゃないですか。可愛らしい」

キョン「忘れがちになるけど、長門ってまだ生まれてから3年強しか経ってないんだもんなぁ」

朝倉「はは、私もなんだけどね」

キョン「と、いうことは朝倉にもこういう可愛らしい面があるのかもな」

朝倉「も、もう、キョン君ったら」///

長門「先ほどから良いとこを取られまくっている気がする」チッ

古泉「ま、まあまあ、メニューを見て注文を決めましょうよ」

キョン「お、そうだな。長門、何かお奨めってあるか?」

長門「カレーライスに限る―――と一概に言い切れない。やはり、カレーは一番自分の食べたいものを食べるべき」

古泉「長門さんが言うと重みがありますね……」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 01:02:13.60 ID:8LhvIe6D0
キョン「じゃあ、俺はカツカレーだな」

長門「そのこころは」

キョン「えーと、この夏を―――ってなんで!?」

長門「ついやってしまった。反省はしている」

古泉「はは、まぁまぁ落ち着いて。僕はインドカレーにカツのオプションにします」

キョン「そのこころは」

古泉「室内(インドア)の誘惑に負けない(カツ)!」

キョン・長門・朝倉「うわぁ……」

古泉「終いには泣きますよ!?」

ワイワイガヤガヤ

長門「満腹」

朝倉「ふふ、本当にね」

キョン「女子もいると賑やかだなぁ。古泉の意外な一面も見れたし、大きな収穫だ」

古泉「はは、どうせ僕なんてセンスありませんよ」ドヨーン

キョン「あー、なんだ、その、すまない」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 01:17:01.01 ID:8LhvIe6D0
古泉「どーせ僕なんて一生主役になれない、ただの友人役なんですよ……」ブツブツ

キョン「いい加減機嫌直せって。それじゃ、俺たちはこっちの方に行くんだ。お前らのアパートはそっちの道だろ?」

長門「そう。今日は楽しかった」

朝倉「また今度、このメンバーで遊びに行きましょう?」

キョン「あぁ、それも楽しそうだな。それじゃ、またな!」

長門「……」ノシ

朝倉「ばいばーい」ノシ

古泉「ブツブツ……」ブツブツ

キョン「からかって悪かったって。次は俺が奢るからさ」ガヤガヤ


朝倉「行っちゃったわね」

長門「そう。もう今日は帰るべき」

朝倉「そうね、もうやることもないし―――あれ、長門さん、キョン君の体操服は?」

長門「!? か、カレー店の中に忘れた。そ、そう、カレーの匂いが彼からするようになる。素敵。多分……」

END

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 10:27:18.81 ID:8LhvIe6D0
朝倉「ENDとかって書いた割には続けるのね」

長門「2度あることは3度ある」

朝倉「そんな適当に乗っ取っちゃっていいのかしら」

長門「気にすべきではない。それより、BS2で獣の奏者エリンが始まった」

~♪

朝倉「あら、本当。このアニメ、OPがスキマスイッチなのね」

長門「ネットでエリン面白いという書き込みを何回か見たけど、結局見ることがなかった作品」

朝倉「あらすじっぽいのを話してるけど、正直<オウジュウ>?とかっていうのの説明からしてくれないと全く分からないわ」

長門「そんなこと、アニメ全般に言えること。統合情報思念体(笑)」

朝倉「……自分でそんなこと言っても大丈夫なわけ?」

長門「ジョン・スミス(笑)がついている」

朝倉「こんなんに懐かれて、キョン君も大変ねぇ」

長門「黙れ眉毛」

朝倉「変態こそ黙ってなさい。てか、いい加減キョン君の体操服のパンツを被るの、やめなさいよ。話し難いわ」

長門「うかつ」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 10:41:29.67 ID:8LhvIe6D0
長門「カレーの匂いが染みついていて、被っているととても安心する」

朝倉「まったく。というか、その体操服どうするの? カレーの匂いがしみついてるとか、元の場所に戻せないでしょ?」

長門「彼の度量の広さに期待する。彼がSOS戦隊の黄レンジャーになるという方法もある」

朝倉「といっても、最近の戦隊モノの黄色は女性がやってるでしょ?」

長門「キョン子…だと…!?」

朝倉「その発想はなかったわ」

ピンポーン

朝倉「あら、誰か来たみたいね」

長門「……」テクテク カチャ

キョン「もしもし、長門か? 部屋に通して欲しいんだが」

長門「了解した」ピー ガチャン

朝倉「ま、まさか、キョン君が来るなんて。ちょっと緊張してきたわ」

長門「ふ。その程度の気構えしか出来ていないなど笑止千万。あなたは私と彼がいちゃいちゃするところを指をくわえて見ていると良い」

ガチャ

キョン「おじゃまするぞー。ってうわぁ!? お前なんでパンツ被ってんだよ!?」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 10:51:06.18 ID:8LhvIe6D0
長門「」ポカーン

朝倉「あ、あまりにも普段通りにしてるから、忠告するのを忘れてたわ……」

キョン「てか、お前もなに男物―――てか、俺の体操服来てんだよ!?」

朝倉「な、ちょ、ま、えぇ!? なにこれ、長門さんがやったの!?」

長門「自分で着ていた。他人のせいにするのは良くない(忠告しなかった報い)」ニヤニヤ

朝倉「く、くぅ―――きょ、キョン君、えぇと、あの、これはね―――」

キョン「男物の体操服―――あぁ、やばい、朝倉、これありだ!」

長門「」ポカーン

朝倉「あ、あぅ……」///

キョン「って俺は何を言って―――あああ、ご、ごゆっくりぃ~」ピュー

朝倉「で、出てっちゃった……」///

長門「」ポカーン

朝倉「そ、その、長門さん、ごめんね?」

長門「……別に。これは完全に自業自得」orz

長門「そ、それに、あなたの姿で私の姿の記憶が上書きされたかもしれない。そう思わないとやっていられない」ドヨーン

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 11:05:41.83 ID:8LhvIe6D0
朝倉「ほ、ほら、エリンが次の話に入ったわよ?」

長門「正直どうでもいい……」ドヨーン

朝倉「だ、だったら、ほら、外にカレーでも食べに行きましょ? 今日も私が奢ってあげるわよ?」

長門「わかった……」ドヨーン

テクテク テクテク

キョン「な、お、お前ら……!?」

長門「急に舞い降りた一発逆転のチャンス。やらないで後悔するより、やって後悔するべきだと私は思う」ドドドドドド

キョン「な、なぁ、朝倉。なんか長門の迫力が異常だぞ!?」ヒソヒソ

朝倉「わ、わわわ私だってそんな顔近づけられたらあばばばばば」ワタワタ

長門「邪魔」ズビシ

朝倉「あぅん!?」バタ

キョン「あ、朝倉ー!」

長門「ご飯を一緒に食べるべき。お金はいくらでも作れる」ジャラジャラ

キョン「ご飯を食べるよりも、あなたが落ち着くべきでは!?」

長門「……そう」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 11:15:25.10 ID:8LhvIe6D0
キョン「いやしかし、お前と2人きりっていうのは久しぶりじゃないか?」

長門「これからもこういう機会を作るべき。団員の絆を深めるには必要なこと」

キョン「そういうもんか?」

長門「そういうもん」

キョン「なんか理論が変な気がするけど、まぁいいか。てか、エリン最上級生バージョンってかわいいな……」

長門「女性と2人で居るときに、他の女性の話をするべきではない」

キョン「いや、でもアニメの話だぞ?」

長門「アニメがどうとかという話ではない」

キョン「そういうもんか?」

長門「そういうもん」

キョン「ふむ―――そういうなら気を付けるが。にしても、お前も髪を伸ばしたらどうだ? 似合うと思うんだが」

長門「そ、そう?」///

キョン「あぁ。それでポニーテールにでもしてくれれば……て、何を語ってるんだろうな俺は」///

長門「……」///

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 11:29:08.90 ID:8LhvIe6D0
長門「あ、あなたがそういうなら……」

ハルヒ「あ、あそこに居るのってキョンじゃない?」

朝比奈「あ、本当ですぅ」

キョン「お、ハルヒに朝比奈さん。こんにちわ」

長門「ち、邪魔者が……」チッ

ハルヒ「ゆ、有希……?」

長門「なんでもない。久しぶり」

朝比奈「お久しぶりですぅ」

ハルヒ「久しぶり! といっても、この前の金曜以来だけどね」

キョン「そういえば、昨日団活が無かった理由を聞いてなかったな。なにかあったのか?」

ハルヒ「き、昨日はまぁ、色々あったのよ! そ、それより、来週の団活はプールに行くことにしたわよ!」

キョン「む、そうか。いつもは直前に言われるのに、今回は随分余裕があるんだな。昨日のことが関係してるとか?」

朝比奈「は、はは、別になんでもないですよぅ」(こういうときだけ鋭い―――!)

ハルヒ「そ、そうよ、別に昨日は水着を買いに行ってたわけじゃないんだから!」

キョン・長門・朝比奈「!?」

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 11:38:30.62 ID:8LhvIe6D0
朝比奈「涼宮さん、2人だけの秘密って言ったじゃないですか!?」ヒソヒソ

ハルヒ「ご、ごめん、みくるちゃん! キョンが鋭いこというからつい!?」ヒソヒソ

長門「とてもすさまじく団の女性陣からハブられた気がする」

キョン「……だよな。おい、ハルヒ!」

ハルヒ「!?」ビクゥ

キョン「何で、長門を一緒に連れてってやらなかったんだ。確かに長門は静かで自己主張が薄いかもしれないが……!」

ハルヒ「え、だ、だって、私、ちゃんと有希も誘ったわよ!?」

長門「……あ」

キョン「えーっと、あの、長門さん?」

長門「そ、そう、確かに昨日、電話を貰っていた」アセアセ

ハルヒ「確か、用事があるとかなんとか」

長門「色々あって忘れていた。申し訳ない」

キョン「す、すまん、ハルヒ。ちゃんと事情を知らないのに怒っちまって……(てか、もしかして用事って俺の体操服―――!?)」

ハルヒ「う、ううん、確かに私たちも、今日に日程をずらせばよかったのに、そうしなかったんだし……」

朝比奈「そ、それなら、これから長門さんの水着を買いに行きません?」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 11:49:50.02 ID:8LhvIe6D0
キョン「俺は別に構わないですよ。長門はどうだ?」

長門「私は彼と2人で居たかったのに」ブツブツ

ハルヒ「!? そ、そう! 有希も買い物に行きたいのね!?」

朝比奈「は、はは……」

キョン「この際だし、古泉も呼んで団活にしちまうか」

メルメル メルメル

キョン「うし、古泉来るってよ」

ハルヒ「じゃあ、それまでいつもの喫茶店で時間つぶしてましょうか」

キョン「まさか、今日も俺の奢りだなんて言うまいな?」

長門「大丈夫、たくさん作れる」ジャラジャラ

キョン「だから、自重しなさい!」ボコッ

ハルヒ「キョン、いきなり有希を叩くなんて酷いじゃない!」

朝比奈「良かった、お金のことは気付いてない……」ホッ

ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ

Barber END

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 13:40:37.10 ID:8LhvIe6D0
「朝倉、触るぞ……」

彼の視線の先にあるのは整った毛。愛おしむようにそっとなでるその行動からは、彼の朝倉涼子への愛情が感じられた。

「ん、あっ、ぃや!」

朝倉涼子は、口では否定しながらも、行動としての否定には力が入っていない。形式だけの抵抗を無視し、彼の愛撫は続く。

「湿らせないとな」

そう言うと彼は顔を近づけ、そこを舐めだした。
室内にピチャピチャと音が響く。

「きょ、キョン君、私、もう……」

悩ましげな朝倉涼子の声が響く。彼女の整えられた毛は、濡れきって肌にぴったりとくっついていた。

「そろそろいくぞ。準備は大丈夫だな」

「う、うん……」

そういうと、彼はピンセットを取り出した。それを彼女に近づけていき―――

「そいやぁああああああああ」

ブチブチィッ! という音が聞こえるかのような勢いで彼女の眉毛を引き抜いた。

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:47:46.75 ID:8LhvIe6D0
朝倉の体を抱きしめる。痛みからか、快感からか、彼女の体は驚くほどの熱を持っていた。

「あぁあああ、キョン君、もっと、もっと、してぇ!」

「ふふ、朝倉、落ち着けって。危ないからな、体の震えが治まるまでは続きはしないぞ」

「そ、そんな、お願い、早く続きをして……!」

「焦らないで、俺は逃げも隠れもしないから、さ」

朝倉が安心できるように、ゆっくりと、丁寧に彼女の頭を撫でてやる。

「う、うぅん……。も、もう大丈夫。手間をかけさせてごめんなさい」///

「よし、じゃあ次、いくぞ……」

慎重に、朝倉を傷つけないようにピンセットを近づける。

「あぁあ、キョン君、お願いね……」

「よし、いくぞ朝倉!」

「お願い、いくときは、名前で呼んでぇ!」

「―――涼子、いくぞ!」

プチッ

「あぁあああああああああ!!!!!」

62: ◆WtpISZ05Z2 :2010/08/11(水) 23:36:52.36 ID:8LhvIe6D0
「毎回毎回、抜く度に暴れられたら中々進まないな……」

「うぅ、ごめんね、キョン君」ドヨーン

何度か眉毛を抜いて分かったことだが、涼子は特に感じやすいらしい。
行為に及ぶ度に体が暴れてしまい、その都度俺が抱きしめてやっている。今は、腕の中で落ち込んでいるようだ。
大切な涼子のためだ、俺は―――

「涼子、一つ提案があるんだが」




「そ、そんなこと、するの……?」///

涼子が、顔を赤らめながらそう答える。確かに、直ぐに受け入れられるようなことではないだろう。
俺も本当ならこんなことをしたくはない。
だが、彼女の安全を期するなら、どんなことでもしてみせる。

「涼子、こんなことを言う俺を変態だと思うかもしれない。でも、お前の体のことを思うなら、こうするしか―――」

「ううん、キョン君が私のことを思ってそう言ってくれてるのは分かってる」

そう言ってくれるのは本当に嬉しい。
俺に信頼を寄せてくれる涼子を愛おしく思いながら待っていると、彼女は意を決したように顔を引き締めた。

「分かったわ。キョン君、私の体を縛って!」

63: ◆WtpISZ05Z2 :2010/08/12(木) 00:15:00.72 ID:kx2Yjrum0
あぁ、俺は本当にいい人と一緒にいるんだ―――そう、思わずにはいられなかった。
覚悟を決めてくれた彼女を、改めて、強く抱きしめる。

「ありがとう、涼子。俺、がんばるからな」

「うん。キョン君のこと、信じてるわ」///

そう言ってくれる涼子をゆっくりと縛っていく。
誰にも傷つけられたことがないだろう、白く美しい肌―――そこに、俺がこれから傷をつけるのだと思うと、言いようのない興奮が湧き上がってきた。
しかし、どんな時間でも終わりというものは必ずやってくる。
縄を縛り終えた時、俺と涼子の興奮は嫌というほど高まっていた。

「涼子……綺麗だ」///

「キョン君、ありがとう」///

これで、思うが儘に涼子の眉毛を抜くことができると思うと、体に震えた走った。

「よし、再開するぞ」

「うん、お願いね」///

こうして俺と涼子の濃厚な時間は続いていく……。

To be continue...

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:27:35.02 ID:kx2Yjrum0
古泉「急に呼び出されたと思ったら、SOS団の集まりだった。心の友にまで涼宮さんの悪癖がうつったのかと思うといたたまれない」

ハルヒ「……ねぇ、古泉君。今、私への嫌味が聞こえたような気がするんだけど、気のせいかしら?」

古泉「っ!? き、気のせいじゃないですか!?」

キョン「そうだなー、ハルヒー、気のせいじゃないのかー」ニヤニヤ

古泉「ちょっと!? 確かに今のは僕の責任ですけど、ちょっとは弁護してください! 呼び出して早々バイトで退席することになっちゃいますよ!?」ヒソヒソ

キョン「べっつにー、俺としては構わないけどなー。まぁ、今度の不思議探索で俺の代わりに喫茶店での支払いをしてくれるなら構わんがなー」ニヤニヤ

古泉「ちくしょう、他人の弱みを握ったからっていい気になりやがってぇえええ!」

ハルヒ「……謝る気はあるの? ないの?」イライラ

古泉「!?」ビクゥ

朝比奈「こ、古泉君、ここは潔く誤った方がいいですよぅ」ヒソヒソ

古泉「えぇ、そうですね。涼宮さん、すみませんでした……」

ハルヒ「まぁ、謝るんならいいんだけど……」ブツブツ

キョン「はっはっは、大変だなぁ」

古泉「あなたって人はぁ……!」

長門「……いい加減に出発するべき」イライラ


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:36:26.85 ID:kx2Yjrum0
キョン「おっと、それもそうだな。古泉、スマンスマン」

古泉「全く、悪趣味ですよ……」ブツブツ

朝比奈「そ、それはともかく、この後の予定はどうします?」

ハルヒ「まず、有希の水着を買って……その後、どこか行きたい場所がある人、いる?」

キョン「そうだな……あ、俺バッティングセンター行きたい。この前古泉と行ったとき、HR打てた数で負けちまったんだよな。雪辱戦だ」

古泉「はは、スポーツ関係では遅れは取りませんよ?」

長門「私はかr」

キョン「そんな食い気ばかりだと貰い手がなくなるぞ」

長門「私はプラネタリウムにでも行きたい。スイーツ(笑)」

ハルヒ「いや、そんなあからさまに……」

朝比奈「は、はは……。わ、私はお洋服を見て回りたいですね」

ハルヒ「うーん、水着や服は男性陣の意見も聞きたいわね。じゃあ、水着と服を見て回ったら、男子はバッティングセンター、女子はプラネタリウムd」

長門「プラネタリウムは、暗い館内で男女の仲が急接近☆イベントが発生する可能性がある。みすみす見逃していいものではない」ヒソヒソ

ハルヒ「バッティングセンターの後にプラネタリウム、全員で行動しましょう。それがいいわ」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:49:54.11 ID:kx2Yjrum0
<デパート・水着売り場>
長門「私は、自分の武器をしっかりと認識している。やはり、私のような体形だとすくーr」

キョン「長門さんあなた最高! 本当によく分かってらっしゃる!」

ハルヒ「ってなんで有希は白いスクール水着を持ってきてんのよ!? てか、キョン、あんた黙ってなさい!」

朝比奈「な、なんであんなもの売ってるんでしょう……?」

古泉「あぁ、秘密にしておけとか言ってたくせに、性癖を自分で暴露してるよ……」

キョン「おま、白スク水馬鹿にすんじゃねーよ!? 技術の進歩で、大部分の白スクは旧来のような透けはなくなって来ているがな、あれは絶滅危惧種の方なんだぞ?! あんなん目にして落ち着いてられるか!」

ハルヒ・長門・朝比奈・古泉「うわぁ……」

キョン「……すみません、我を失っていました。反省しています」

ハルヒ「へ、変態のことは放っておいて、さっさと選んじゃいましょ。ていうか有希、いい加減白スク水を放しなさい!」

長門「確かに、大衆の前で着るのには抵抗がある。しかし、意中の人の前で着るだけならば……」ジーッ

ハルヒ「な、ななな何言ってるのよ!? そ、そんなの不潔よ不潔!」

朝比奈「あ、あわわ、長門さん凄いですぅ……」


キョン「性癖がばれた……。しにたい……」ドヨーン

古泉「い、いい加減立ち直ってくださいよ。ほら、ここにホウ統伝が。あわわ軍師の活躍でも読んで元気を出してください」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 01:55:33.70 ID:kx2Yjrum0
<洋服売り場>
ハルヒ「色々あったけど、ようやく水着選びが終わったわね……」

朝比奈「皆さん、申し訳ないですけど、ちょっとお付き合いお願いしますね」

キョン「いえいえ、朝比奈さんとお付き合いできるならよろこんで!」

長門「彼のテンションがいつもより高い。なぜ?」

古泉「ホウ統伝の威力が強すぎたのでしょうか……」

キョン「朝比奈さんなら何を着ても似合うとは思いますけどね。この店の中にある服、その中でも最もあなたを輝かせることができる服を選びましょう!」

朝比奈「き、キョン君、はずかしいです」///

キョン「んほぅあ! 照れてる朝比奈さんも可愛いなぁ!」

ハルヒ「いい加減にしなさい!」ボカッ

キョン「」バタッ

ハルヒ「さぁ、みくるちゃん、とっとと服を選んじゃうわよ」イライラ

朝比奈「ひ、涼宮さんが怖い」ガクガク ブルブル

古泉「……ご愁傷様です」

長門「なむなむ」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:00:44.49 ID:kx2Yjrum0
<バッティングセンター>
キョン「よっしゃ、今日こそは負けないぞ、古泉!」

古泉「こちらこそ、全力でいかせてもらいますよ……!」

ハルヒ「男子組はあっついわねぇ」

朝比奈「やっぱり、男の子ですものね」クスクス

長門「……青春」

ハルヒ「ま、私たちもほどほどにやりましょうか」


カキーン カキーン

ハルヒ「なんだ、意外と簡単じゃない」

キョン「……チーターが居ると萎えるんですけどー。なにあれ、おかしいでしょー」ドヨーン

古泉「……間違っているのは世界の方だ」ドヨーン


カキーン カキーン

長門「どんまい」

キョン・古泉「お前が言うな」

朝比奈「ふぇー、速すぎて怖いですぅ」ヘナヘナ

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:09:39.01 ID:kx2Yjrum0
<プラネタリウム>
ハルヒ「凄い、綺麗ねぇ」

朝比奈「本当にそうですねぇ。吸い込まれそうですぅ」

長門(あの星はもう消滅した。あそことあそこもそう)ジーッ

朝比奈「な、何故か長門さんが凄い真剣に……」

ハルヒ「ま、まぁ色々本も読んでるし知識が豊富なんでしょうけど。それに、有希って不思議系なところもあるし」

朝比奈「は、はは……」

ハルヒ「それにしても、男子組は疲れて眠っちゃってるわね」

朝比奈「可愛い寝顔ですね。ふふ、はしゃぎ過ぎて疲れちゃったんでしょうか」

ハルヒ「普段からこのくらい大人しいと、もっと可愛げがあるんでしょうに」

長門「でも、多少変なところがある、ちょっと捻くれた彼を私は好きになった。あなたたちは違うの?」

ハルヒ「わ、私は―――そう、そうね。愚痴を言いながらも必ず付き合ってくれる、傍にいると安心できるキョンが好き」

朝比奈「ふふ、2人とも可愛い」

ハルヒ「何言ってるのよみくるちゃん、みくるちゃんの話も聞かせてもらうわよ?」

長門「1人だけダンマリは許されることではない」

朝比奈「ふ、ふぇー、禁則事項ですぅ!!」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:16:33.93 ID:kx2Yjrum0
<帰り道>
キョン「あー、くそ、結局プラネタリウムは寝てただけだった。体の節々が痛い……」

古泉「く、最近はバイトも少ないですからね。気が緩んできてるんでしょうか」

キョン「なに、それは悪いことじゃないだろ。お互い、何も考えずに笑っていられる時間てのは大事だと思うぜ」

古泉「……ふふ、まさかあなたにそんなことを言われる日が来るとはね」

キョン「な、お前俺のこと馬鹿にしてるだろ?!」

ワイワイ ガヤガヤ


ハルヒ「全く、さっきまで寝てたのが嘘みたいね」

長門「最近、彼と古泉一樹が声を荒げて喋ることが多くなった」

朝比奈「でも、楽しそうですよね」

ハルヒ「ふふ、また皆で、遊びに行きたいわね」

長門「偶には探索以外でも集まってみるのもいい」

朝比奈「ですね。くじ引きで分かれず、全員で街を歩くってあんまりありませんもん」

ハルヒ「……うん。不思議も惹かれるけど、こういう日常の楽しさも掛け替えのないものよね」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 02:26:58.96 ID:kx2Yjrum0
キョン「お、俺と古泉はこっちの方だな」

ハルヒ「じゃあ、ここで解散にしましょうか」

古泉「えぇ。それでは、皆さんさようなら」

朝比奈「また明日、部室でお会いしましょう」

長門「今日はとても楽しかった。では、また」

ハルヒ「バイバイ!」






朝倉「……はっ! ここは一体、ってそういえば長門さんは? キョン君は!?」

朝倉「ていうか、ここ公道よね? 普通に人通るわよね!? なんで誰も助けてくれなかったのよ!」

ヒラヒラ

朝倉「……うん? なになに…… ”女子が一人で道路にいると色々と危ないだろうから、周囲から見えないように操作しておいた byゆきりん”」

朝倉「……そんな気遣いするなら、家に転送するくらいしておけええええええええええええ!!!」

END
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[ 2019/01/14 13:31 ] 涼宮ハルヒの憂鬱 | TB(-) | CM(0)
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